ポルノグラフィティのアルバム暁について語ってみた。

日常

約5年ぶりのポルノグラフィティのオリジナルアルバムです。
収録曲の詳細や本人たちの制作インタビューもググったらでてくるのでこちらでは省きます。

音楽って結局はその人がどう受け取るかだと思うんですよ。
同じ曲でも聴くタイミングで自分の中で受け取り方とか解釈が変わったりする。

もちろん創り手が伝えたかったメッセージはあるんだろうけど

音楽に限らず、映画や漫画、小説、絵画、創作物すべて

受け取った人がそれをどう受け止めるかそれでいいと思っている。

そして受け手側の感情に対して口を出すのは違うと思う。

一緒に作品を楽しんで「私はこう思った」って言いあう場面とか

本人が、「ここがわからないんですが、みなさんはどう思いますか?」って場合はもちろん除くけど。

でも、誰もがみることの出来る場で、中傷だけをするのは違うと思う。
自分には合わなかっただけ。それでいいじゃない。

お金と時間の無駄だと思った作品に出会ってしまったとしても、それもまた経験で選んだのは自分。

と、いいつつ、ポルノ、特に晴一くんの書く歌詞はストレートな表現があまりなく、
比喩表現が多いんですね。それを紐解いた時、この人は天才なんじゃないかといつも思うんだけど。
それでちょっと歌詞がわからないという声もちらほら聞くので、

解説というにはおこがましいけど、もう少し身近に感じてほしいな
ポルノの歌詞の良さを知ってほしいなという思いも込めて

私が、今回のアルバムについて自分が受け取ったままの感想をただただ書いていこうと思います。

ちなみに、このアルバムの収録曲、すべて作詞晴一くんです。

歌詞

暁っていうのは夜明けとか明け方って意味で。
だから、いま不安な世界情勢に対しての曲だと思った。
「西の空には赤月」という歌詞もあって、赤は血も連想させるし、西の方角の国は…。
最初聴いたときは正直かなり挑発的な歌詞だなと思ってしまった。

でもよく聴いてみると、一人称がない。
「君」とか「あなた」とか誰かを指す言葉もない。
ただ、「弱き者よ」とあるだけ。

これは自身が「弱き者」と思っている人しかきっと自分のことだと思わない。
でもこの世界情勢で自分のことを「強い者」だと思えている人は一体どれくらいいるんだろうか。

そして赤い月は皆既月食のときに起こる現象。
月は、太陽からの光がないと輝かない。それが地球の影に入ってしまうことが月食。
そのときの光の屈折で月が赤くみえるのが皆既月食。
(いやごめん、理科あんまわからんから嘘かもしれんw)

この不安な世界情勢が早く明けるといいよね。
でも待っているだけじゃなくて、自分から行動していくことも必要なんじゃないかな。
誰かに照らされるのではなく、自分から輝けるように。と
私には鼓舞してくれている応援歌のように聴こえた。

カメレオン・レンズ

歌詞

これはまりか様(俳優の松本まりかさん)が怪演を魅せて、
一気にまりか様の知名度をあげた胸糞不倫ドラマ「ホリデイラブ」の主題歌です。

松本まりかさんって芸歴長くて、六番目の小夜子でデビューされてるんですよ。
そのまりかさまの知名度を一気に上げたドラマがこちらです。

原作は漫画で、漫画もドラマもどっちも見てたけど胸糞展開過ぎてみるのやめました・・。
それくらい、まりかさまの演技は素晴らしかったです。

と、いう情報をもったうえで聴けばすごくわかりやすい歌詞だなと。
”同じものを見ていると思っていたのに、違うように感じていた。”
そんなすれ違いの状況をこうも比喩的にきれいに表すことができるのは本当にすごいなと
いつも晴一くんの歌詞をみて思う。

冒頭だけはストレート。

「ありのままの真実など 誰もみていやしない」

本当にその通りだと思う。自分の都合のいいように解釈したいのが人間だもの。
そして、逆にその通り受け入れられず、なにか裏があるんじゃないかって疑ってしまうのも人間。

そもそも本当に分かり合える人なんていないし、
いま、目に映っているものが、ほかの人にはどう見えているかなんて証明できるものはない。

夫婦って
自分とは違う他人を許容し、敬い、思いやりを持って接することができるかかどうかだと思う。

テーマソング

歌詞

ものすごくさわやかな曲、手拍子まであるのに
歌詞の中の主人公は弱気。すごいギャップだなと。

でもそれが等身大だと思う。

コロナ禍でみんな、不安を感じてた。

それでいいんだよ。みんなそうなんだよ。

「明日はきっといい日になる」みたいに無責任に言われるよりもよっぽど胸に響いた。

みんな弱くて不安でいろんなものを飲み込んで生きていて
だからこそ「フレーフレー この私よ そしてフレー 私みたいな人」で思わず泣いてしまった。

いつかコロナ禍があけて、LIVEで声を上げることができる日がきたら
みんなでこれを一緒に歌いたい。

悪霊少女

歌詞

まず、曲調がめっちゃ好きです。
あと、歌詞も晴一くんらしいなあ。の一言。
カルマの坂みたいな感じかな。

歌で物語というか演劇というかそういうものを作りたかったんだろうなと。

で、何をテーマにしてるかというとずばり言っちゃってますね「恋」だと。

そして主人公が少女で、「まだ知らなかった」ってことは、
はじめて恋に落ちた少女の歌。

恋に落ちてしまうことは、暗黒の館に踏み入るようなものとはうまいこといったなあって感じです。
恋をすると自分が自分じゃなくなる感じ、
新たな自分と出会ってしまう感じはみなさんも経験したことあると思います。

そして「手を伸ばしてもすり抜けていく」の歌詞から、
禁断の恋なのか、望みのない恋なのかっていうのがわかる

でもね、恋に落ちてしまったらもう止まれない。
それこそ「甘美な夢からは逃れられない」んだよね。

七つの色合いは神父がでてきたことから七つの大罪を指しているのかなと。
七つの大罪は人間の欲望や感情だから、恋をすることでそれを得てしまったんだろうな。

っていう、ポルノらしいラブソングでした。
ちなみに晴一くんは喜劇をつくりたかったとインタビューで語っています。

喜劇としてこれを生み出せるのはいやはや。

Zombies are standing out

歌詞

ゾンビの曲です。
私は、ラックとかが好きな人間なので、かなり、このロックな感じが好きです。
ポルノファンにも人気があるようで。

ゾンビなのは、晴一くんがウォーキングデッド好きだからですw

でも、ゾンビ側の気持ちを歌った曲って珍しいんじゃないかな?
個人的にはジョジョの挿入歌とかにしてほしいくらいです。
ほんと大好き。

ちなみにこれ書いてるとき耳からイヤホン落ちて探し回ったんだけどなくて
諦めかけてたらスリッパの中からでてきた。

ナンバー

歌詞
おとぎ話のような歌詞。
キツネが数字を盗んでいたり蝶の視点を借りたり
クマやうさぎがでてきたり
まるで絵本のような世界の歌だなと思った。

バトロワ・ゲームズ

歌詞

これまでポルノになかったような曲調。
歌詞はタイトルそのままFPS系のゲームの内容。

eスポーツ業界に身を置いていたので耳が痛い歌詞・・w
これ歌いたいけど歌うのむっず!っていうなんか
薄いコメントでごめんw

でも晴一くんギタリストだからきっとFPS上手だと思うよ!

メビウス

歌詞

アコギ!!!アコギ!!!
そして歌詞がほとんど平仮名。

やさしい曲調と歌い方に反して歌詞えっぐ!!

最初は関係性は親子なのかなと思ったけど「うちにかえらなくちゃ」ってことは恋人同士なのかなと。

「なまえがほしい」は恋人という肩書なのか、それとも苗字なのか。

個人的には主人公(わたし)が恋人に首を絞められたけど
恋人に手をかけられることに幸せを感じてしまうような、それを優しいといえるような
歪んだ愛だったのかな。

そして、
「こわれてしまった すきだったんだけど」(過去形)や
「もう閉じてしまっていいよ」(目を閉じて→亡くなってってことかな解釈)
「ごめんなさい」

「あなたがいないあさ(殺した)私のいないよるまで(後を追う?)」

から、
殺したのは「わたし」で殺されたのは「あなた」なんじゃないのかな。
って思った。

わたしって一人称も、性別がどちらなのかわからない。
なんとも余韻が残る曲でした。

You are my Queen

歌詞


いや、曲の緩急よ!!w

晴一くんが娘さんのために書いたかのような、
女の子をちゃんとレディとして扱うようなとてもやさしい曲。
晴一くんは色々報道があったけど、先日長谷川京子さんが
育児は1週間のうちでお互いの家を行き来して半々でやっていると
おしゃっていて、お子さんのことは大事にしているんだなあと。

きっと父親になっていなかったら書けなかった歌詞じゃないかな。

フラワー

歌詞

映画”こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話”の主題歌です。

ストーリーはもちろん大泉洋さんの演技がすばらしくて、泣いて、号泣してでした。
そしてエンディングで流れるこの曲。

全身の筋力が徐々に落ちていく難病を抱えた主人公は1人では身体を動かせなくて
痰の吸引を24時間必要としている。
それでも、施設に入らず、ボランティアの方に協力いただきながら自宅で生活することを選んだ。
病気のお涙頂戴のストーリーではなくて、主人公はすんごいわがままの癖強。
そんな状況でも強く、前向きに、障がい者だからって人生を楽しんではいけないのか?
という主人公をとても美しく繊細に表している歌詞で、
散々泣いたのにエンディングロールで再び号泣してしまった。

ブレス

歌詞

劇場版ポケットモンスターみんなの物語の主題歌。
本作から劇場版のポケモンの監督が代わりまして、いままでとは
一味ちがう作品になっています。

個人的には大好きで、大人も楽しめるし、心がきれいになる作品です。

で、これまたエンディングロールで流れるこの曲。
号泣ですよ。号泣。

というか、ポケモン観た後じゃなくても泣く。

悩んでいるとき、迷っているとき、つらいとき
暖かい飲み物をのみながら聴いてみてほしい。

音楽に救われることもあるよ。

応援歌なんだけど、
「ポジティブな言葉で溢れているヒットチャート 頼んでもいないのにやたら背中を押す」
の表現があったりして、

ポジティブな言葉を投げかけられても 響かないことだってある。
実際ポルノにはポジティブな言葉とか無責任に背中を押すような
歌詞ってあまりないんじゃないかな。

その分、君はそのままでいいんだよ。って肯定してくれる曲が多いと思います。

そんな晴一くんの紡ぐ言葉が好きなんです。

クラウド

歌詞

ストレートな歌詞で、ラブソングの中にも「クラウド」っていう
いまの時代を反映した歌詞。
でもこの歌詞は男性の考え方だな~と思った。

女性はPWなんて覚えてなきゃりゃ、写真なんて全部消す。

男性はフォルダ分け保存、女性は上書き保存をうまくいまの時代に置き換えてる歌詞だなと思った。

ちなみに夫は、真相はわからないけど元カノのことを聞いても
「全然覚えてないんだよね」って言ってくれるからそんな夫を選んでよかったな~と
突然ののろけを挟みつつ、夫、backnumberが好きなので、
実は…???と思ってたりもする妻です。w

ジルダ

歌詞

晴一くが007をイメージして書いたと言いているので
なるほど、洋画のスパイものはまさにこんな感じだなと思った。

「時間は歪むとお惚けた科学者がずっと昔に解き明かした」

「恋に落ちるのなどなら 瞬きの間で十分すぎるだろう」

まさか一瞬で恋に落ちた様子に
アインシュタインの相対性理論をこう使ってくるとは。

証言

歌詞

私がこれを聴いて私の脳裏に浮かんだのは池袋での交通事故です。
遺族の方がどう思われるかはわかりませんので、個人の感想です。

私も愛する人を失って、たくさんのものを奪われたことがあったけど、
いまはもう強くなれた。もう誰にも奪わさせない。
だから共感というか感情移入はできなくて俯瞰で聴いていたけど

だけど、当時この曲があったらきっと救われていただろうなって思う。

VS

歌詞

この曲、ポルノファンは初めて聞いた気がしなかったはず!
テレビアニメ”MIX”の主題歌だったのね!

20周年でつくられた曲ということもあって、これまでの曲のオマージュと思われる
フレーズがちりばめられていて、ファンとしてはとても嬉しい曲。

”MIX”の主題歌としてもとてもあっていて、すごくいい曲。

最後にさなちゃんから大切なお知らせがあります

自由に語らせてもらいましたが、ぜひ曲を聴いてほしい!ってことで
ここで宣伝のコーナー!😂

私はいつもAmazon Music Unlimitedで音楽を楽しんでます。
Amazonプライム会員だけでも200万曲聴けるんだけど、Unlimitedだと、
1億曲以上が聞き放題。
ストリーミングも発売日と同時に開始する楽曲が多く、
わざわざCDをスマホに取り込む必要もなければ、1アルバムずつDLする必要もなく、
アレクサに「●●の曲かけて~」といえばかけてくれるので、
ずっーーーーとお世話になってます。

今回ご紹介した「暁」ももちろん聞けます!
というかポルノの曲は多分全部聴けるし、サブスク解禁してるアーティストは全部聴けるのでは?
ってくらいなんでも聴けます。カラオケより収録曲多いですww
しかも30日間お試し無料!!!

ぜひ、試してみてねー!!

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